VPN、プロキシ、フィルタ
MacでTailscaleと別のVPNが競合する
Tailscaleは各デバイスに100.64.0.0/10のアドレスを割り当てます。別のVPNがTailscaleの通信をブロックしたり、同じアドレスを使ったりすることがあります。
症状
- 別のVPNが接続すると、Tailscaleのデバイスが応答しなくなります。
- Tailscaleが接続すると、別のVPNが使えなくなります。
- 一部の100.x.y.zアドレスが、違うネットワークに送られます。
- 2つ目のVPNがオンになると、出口ノードが使えなくなります。
考えられる原因
- VPNの厳しいファイアウォールルール。Tailscaleによると、ほとんどのVPNは自分を経由しない通信をブロックします。そのためTailscaleの通信が落とされることがあります。
- アドレスの重複。CGNATの範囲(100.64.0.0〜100.127.255.255)も使うVPNは、Tailscaleのアドレスと競合します。
- 出口ノード。Tailscaleによると、出口ノードは一度に1つのVPNにしか対応しません。
- サブネットルートの重複。2つのトンネルが同じローカルネットワークの範囲を主張することがあります。Macはそのどちらか一方にしか通信を送りません。
確認方法
Tailscaleの接続の状態を表示します。App Store版では、CLIのフルパスを使います。
tailscale statusTailscaleだけを経由して1台のデバイスをテストします。名前は自分のデバイス名に置き換えてください。
tailscale ping my-serverTailscaleのアドレスへの通信をどのインターフェイスが運んでいるかを表示します。
route -n get 100.101.102.103すべてのルートを表示します。同じ範囲を持つ
utunインターフェイスが2つないか確認します。netstat -rnトンネルの下にあるネットワークのレポートを取得します。
tailscale netcheck
解決方法
別のVPNを切断します。Tailscaleが単独で動くことを確認します。
別のVPNのプロバイダに、100.64.0.0/10とfd7a:115c:a1e0::/48をトンネルから除外できるか問い合わせます。
Tailscaleのサブネットルートも、その除外リストに追加します。
別のVPNがオンのときは、Tailscaleの出口ノードを使わないでください。
アドレス範囲が重なっている場合は、ネットワーク管理者にどちらかの範囲を変えてもらいます。
何をしても解決しない場合は、VPNを1つずつ使います。
Kilobatを使う場合
Kilobatの接続チェックは、Wi-FiやVPNなど、経路ごとのインターフェイスを表示します。直接の経路とトンネルを比較します。
kilobat why my-server.example.ts.netVPNインターフェイスとそのカウンタを一覧表示します。
kilobat interfaces --jsonホスティングされたサービスからTailscaleのアドレスに接続する必要がある場合は、
--context providerを追加します。Kilobatはそのアドレスがプライベートであることを示します。kilobat why http://100.101.102.103:8080 --context provider
よくある質問
MacのTailscale CLIはどこにありますか?
App Store版では、/Applications/Tailscale.app/Contents/MacOS/Tailscaleに含まれています。スタンドアロン版では、/usr/local/binにtailscaleをインストールできます。
Tailscaleが100.x.y.zのアドレスを使うのはなぜですか?
Tailscaleは、デバイスのアドレスにCGNATの範囲100.64.0.0/10を使います。ほかのVPNも同じ範囲を使うことがあります。
出典
- Tailscale:Can I use Tailscale alongside other VPNs?
- Tailscale:CLI
- Tailscale:Interoperability with other software
- route(8)、macOS 27.2に付属のmanページ
出典は2026年10月29日に確認しました。manページはmacOSに付属のものです。「ターミナル」でman <name>を実行すると開けます。